AppleWatchは時計と思っていていいの?

AppleWatches先月4月25日、ついにApple謹製のウェアラブルデバイス、AppleWatchが発売されましたね。発売前から予約だの機能などの話題でデジタルガジェット界隈が盛り上がりをみせております。うらも予約開始の4月10日午後4時にはAppleStoreOnlineページを開いて、カートに追加してみたりしていました。

このAppleWatchですが、成功するのかしないのかはやはり気になるところです。うら的予測としては、世間が「AppleWatchは時計だ」と思ったままだと失敗、そうでないと気付かせれば成功すると考えています。

「は?だって時計型デバイスじゃん。時計でしょ?」とはよくあるまとめブログの書き込み。でも、過去Apple社は、Macintoshで「コンピュータをパソコンに」、iPodで「手持ち音楽を手の中に」、iPhoneで「インターネットパソコンを手の中に」、iPadで「パソコンを板状に」変革してきました。うらはAppleWatchで「通知」を囲い込みに来たのではないかと考えています。

パソコンを使っていてメールが来たかどうか、ポップアップウィンドウなり通知音で分かると助かります。MacOSX YosemiteにはOS標準で通知機能があり、メールやリマインダ、予定はもちろん、ブラウザのダウンロード終了や動画のエンコード終了など、主業務を妨げることなくそれらが分かります。iPhoneやiPadのiOSにも通知機能があり、同様に使用中のアプリ動作を中断することがありません。

日常で我々は色々なやること=タスクを同時進行でこなします。タスクには優先順位がありますが、状況ですぐにやっつける必要が出てくるものもあります。この状況変化のきっかけのひとつが、通知だということが増えてきました。パソコンやiPhoneなどデジタルデバイスに接する時間と比例しているためだと思いますが。「通知」機能というのは普段意識しませんが、我々の生活で割と大事な機能なのではないでしょうか。Appleが人間の生活のうちで未開拓の領域としてこの「通知」に目をつけたのは必然であるとは言いすぎでしょうか。

上に書いたように、Apple社は従来からあるもののような顔をしながら全く別の意図のデバイスを作るのが得意です。今回も時計として売り込みながら、実はその人への通知を集約する意図があると思います。もしAppleWatchが時計なら常時時刻が分からなければおかしいでしょう。でも通常は画面は非表示。画面が表示されるのは、竜頭やボタン・画面をさわるか、手首を傾けたりした時です。一方で通知機能はバイブと通知音だけのようですが、AppleWatchが手首にフィットするよう装着する仕様のため、バイブのみでちゃんと通知が来たことが分かるようです。そして画面を表示させて通知内容を確認し、タスクの優先順位の再順位付けができるようになるというわけです。

第1世代(ですよね)のAppleWatchは、iPhoneと紐付けされ、iPhoneの通知を代わりに表示し、iPhoneの代わりに簡易的な処理をするためのデバイスです。おそらく世代交代を重ねるごとにこの制約が少しずつ外れ、iPhoneを含めた他の機器の通知を受け、簡易な処理をするものへと機能強化されていくことでしょう。連携機器の通知を一括して受けられると、生活上のタスクをきちんとこなせるようサポートしてくれる秘書にもなってくるといえるでしょう。パーソナルアシスタントとして各社が目指してきたものとは言えませんか。

ところで、AppleWatchは腕時計型デバイスである必然性がありません。現在ウェアラブルデバイスとして受け入れやすい形であるというだけです。例えばGoogleGlassやMicrosoftのHololensのように視界に重ね合わせるという通知法もあるでしょう。形態や手法については夢が広がりまくりですが、我々が装着することを受け入れやすい装置の開発が望まれますね。「Watch」には「時計」という意味もあれば、「見る」という意味もあります。通知が見られれば形は何でもいいんですよね。Appleらしい次世代「Watch」に期待したいところです。